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自己破産したら悪いことだけではない

自己破産はいわゆる借金が払えない方の最終手段であって、これを行うことによって債権者などに多大な迷惑をかける行為です。
更に財産のほとんどは没収され、数年間は単なるワンクッションとして使うために使うクレジットカードすら作れません。
官報には堂々と乗せられてしまいますし、それを見た悪徳業者からしきりにダイレクトメールなどがバンバン送られてくるようになります。
もちろん生活もかなり厳しい状態が続き、今までとは違いライフスタイルを送ることになるでしょう。

 

しかし、自己破産はこういった悪いことだけではありません。

自己破産の本来の目的である「0からの再出発」をすることができ、又やり直しがきくのです。
今までは一所懸命に働いてもそれによって得られたお給料のほとんどを借金返済に充てなければならず、仕事のモチベーションも上がりませんでした。
自由に使えるのはほんのわずか、ひどくなると食費や光熱費なども節約しなければならないこともあったのです。

 

しかし、借金の返済が無くなれば、しばらくの間は破産管財人によってお給料の一部を没収されますがそれが無くなれば働けば働いた分だけ自分のため家族のため、又経済的な再建のために使うことができるのです。
それから電話や郵便物、インターフォンなどにおびえることもなくなります。

 

貸金業者からの取り立ての電話、郵便屋さんが配達する督促状や訴状など書留郵便、インターフォンが鳴ってもすぐに出ることができない、こういった今までビクビクしていた毎日から電話がかかってきても何の躊躇もなく出ることができますし、書留のなどもほとんど来なくなる、インターフォンがなってもすぐに返事ができるようになるのです。
こういった状況が長い間続くのは精神衛生上よくないことで現にそういった症状が出てしまっている方もいることでしょう。
しかしこれからはそういったこともなくなり、精神面もすぐには直りませんが次第に良くなっていくことでしょう。
しかし、だからといって「せいせいした」と思ってはいけません。

 

自己破産をしたことやそれに至った経緯をしっかりと見つめていく必要があり、自分へ戒めとして、今後同じような過ちを繰り返さない様に肝に銘じておかなければいけません。
あくまでも自己破産は、究極の手段であってこれに頼ることは避けなければならないことであるということはずっと忘れてはいけないのです。
自己破産をして借金返済がなくなってからは多少なりとも心に余裕が出ることになります、その時からこういったことに留意し、新たな人生を作っていくことに専念していかなければなりません。

自己破産のデメリット

自己破産は弁護士事務所での借金返済相談から始まって、書類作成、申し立て、審尋、免責決定まで非常に長い道のりを経て行われます。
その間のほとんどのことはお願いした弁護士さんがすべて行ってくれ、これといって自己破産決定までにデメリットというものがあるわけではありませんが、あえて言うのであれば、ついている職業によっては一時的に職務を離れる必要があるのと、公的な資格などを取るための試験を受けることができない、破産者名簿に掲載されるということが手続き中のデメリットといってもいいでしょう。

この3つはつながりがあるもので、土台となるものが破産者名簿というものです。
破産者名簿というものは国が管理するものではなく、本籍地の市区町村が管理しているもので、自己破産手続き開始とともに裁判所から管轄の市区町村に通達がいき、それによって市区町村は破産者名簿の新たに名前を付け加えるという形で掲載されることになります。
最近では法の改正によって裁判所が必ずしも通達をするということではなくなり、破産者名簿の名前が載らないことも多くなってきましたが、以降行われる免責の手続きにおいてその手続きが滞っていたり、免責が下りなかった場合のみ乗ることが多くなりました。
この破産者名簿は一般に公開されるものではないためこれに記載されたからといった何か不利益なことが起こるということではないのですが、国が認めた資格、例えば弁護士免許や司法書士免許などや古物商などが持っている古物商許可証などの取得あるいは更新、権限などが破産者名簿に掲載されることによって破産していないという身分証明が出ないことによって損なわれ事実上、その職業に就くことができない、国家試験を受けることができないということになってしまいます。

 

それから大金や人の安全を伴う責任感の強い職業、警備員や保険の外交員、宅建なども破産者名簿に掲載されるとつくことができなくなります。
ただ、この破産者名簿というのは自己破産手続きが進み免責が下りた時点で抹消されることになりますので、おのずとこれらの職業的に制限も解かれることとなり、復職したり、受験することができるようになります。
人によって違いますがこの期間は3か月から半年ぐらいですので、その間アルバイトや他の職業に一時ついたり、受験をする場合はその間復習などをして次の国家試験に備えるといった機関に充てるといいでしょう。

 

あとでメリットというか非常の精神的に厳しいのが没収されることが分かっている財産をリストアップする時です。
これは結構悲しいものがあります、今まで住んでいた家が売り出されて他人に手に渡ってしまうのですからそういったことを考えると胸が苦しくなります。
ハートが弱い人はこのリストに記入さえしなければ没収されることもないだろうなどと魔が差してしまう方もいるようですが、それは絶対に無理でむしろ免責の審査において大きな弊害となり、免責が下りないこともありますのでここは我慢して正直にリストアップしましょう。

自己破産の流れ

債務整理の中で一番効力が強いのが自己破産、簡単に行ってしまえば破産したので借金は返せませんということを宣言することで、これによって具体的に借りた借金に関してはほとんどが借金をチャラにすることができます。
その代わりにあくまでも破産ですのでその後の生活は厳しいものになります。
自己破産をするにはまず弁護士事務所で相談をします。

そこでは本当に自己破産が適当な打開策なのかを判断し、返済することができないとなった場合は自己破産という手段をとることになります。
自己破産となった場合はまず弁護士事務所で自己破産の手続きに必要となる書類の作成やそれに伴う聞き取りを行います。

 

どの貸金業者にいつ借りていつから返済を行ってきたのか、その借金の金額は?毎月の返済額は?金利は?などと借金に関することや自己破産では財産が没収されるので財産の有無などがきかれます。
この時点で自己破産をすることが決定となったので、弁護士さんと自己破産をする手続きの代行と代理人になるための契約書や委任状などを作成します。
あとはすべて弁護士さんにお任せとなるのですが、その裏では地方裁判所に破産手続きと免責の申し立てが行われています。

 

この申し立てが受理されると資料や既定の書類などを添えて破産審尋という裁判官との面談が行われるのですが、この時すでに弁護士さんは祖打ったものを持っており、更に代理人を立てた時だけ申し立て当日に破産審尋を行うという特例によってこれらは一日で終わることになります。
ここで初めて破産手続きと免責手続きの開始となり、破産者の状況によって、同時廃止と管財事件に分けられることになります。
財産がほとんどなく借金の在り方も特に問題がない時は同時廃止となり、すぐに免責手続きのための審尋が始まります。

 

不動産など高額な財産を持っている場合や借金の在り方に問題がある場合は管財事件となり、破産管財人をたてて、破産管財人が財産などの価値や没収するものなどを決めて、特に問題がない場合はそこから免責審尋に入ります。
免責審尋は同時廃止の場合は簡単に済ますことが多く、裁判所によっては書類審査だけとなることが多いのですが、管財事件の場合は債権者集会というものが開かれ、この財産で免責が妥当なものかどうかを話し合うことになります。
その後、免責が正式に決定されると裁判所から免責決定書が送られてきて、この時点で自己破産すべての手続きが終わり、借金の返済をしなくてもよいようになります。
ここまで来るのに早くて4か月ぐらい、遅くて半年ぐらいかかります。

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